くまこのクセ馬図鑑#3:ステイゴールド(愛称:ステゴ)
【基本データ】
• 父:サンデーサイレンス
• 母:ゴールデンサッシュ(兄にサッカーボーイ)←この家系もクセ馬だらけらしい。ビジュアルは良いため後に美しい栗毛の子孫が誕生します。
• 特徴:小柄な馬体そして何よりも「強烈な個性」
【クセ馬エピソード】
1. 「賢すぎる」ゆえのやんちゃ
ステイゴールドの気性の激しさは、単なる「荒さ」ではなく、非常に知能が高いことに起因していました。納得できないことは絶対にやらず、調教中も立ち上がって歩いてみたりと、関わる人間を常に悩ませる「やりたい放題」な性格でした 。厩務員からは「賢いからこそ、余裕があってうるさい」と評されていました 。
2. まっすぐ走らない!伝統の「斜行」
彼の代名詞とも言えるのが、レース中にまっすぐ走らず左へ左へと寄れてしまう「斜行」の癖です。
• 2001年 京都大賞典:王者テイエムオペラオーを力でねじ伏せて1位入線したものの、直線で大きく左へ斜行し、後方の馬(ナリタトップロード)を落馬させてしまったため、失格処分に 。
• ラストラン 香港ヴァーズ:引退レースでもこの癖は健在でした。直線で一旦拉致(柵)にぶつかりながらも、そこから体勢を立て直し、信じられない末脚を繰り出して悲願の国際G1制覇を成し遂げました。
3. 「シルバーコレクター」の意地
重賞で2着を繰り返す「善戦マン」としても有名でした←賞金はちゃんと入ってくるため厩舎にとっては大変ありがたい仔だった模様。G1の大舞台で何度銀メダルに甘んじても、決して大崩れせず走り続けるその姿は「無事これ名馬」そのもの。
特に2000年の目黒記念では、土曜日かつ雨という悪条件にもかかわらず、彼の重賞初制覇を見届けようと集まったファンから、G1並みの拍手と歓声が沸き起こりました。
4. 他の馬への闘争心
気性の強さは他馬に対しても向けられ、調教中やパドックでも他の馬を噛みに行ったり(池江先生曰く肉をやったら食うんじゃないかと思ったらしい。。。厩務員さんはきっと大変だったでしょう)、蹴りに行こうとしたりと、常に周囲を威嚇していました 。その一方で、精神的には非常にタフで、遠征や輸送のストレスをバネにするような強さも持ち合わせていました。
【愛された理由】
ステイゴールドは、完璧なエリートではありませんでした。「勝てそうで勝てない」「まっすぐ走れない」といった弱点やもどかしさが、多くのファンの共感を呼び、自分の人生を重ねて応援する人が後を絶ちませんでした 。
引退後、その気性の激しさと勝負根性は産駒にも受け継がれ、オルフェーヴルやドリームジャーニーといった、日本競馬史に残る新たな「クセ馬」たちを世に送り出すことになります。
